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ここでは、意外と正しく理解されていない、お肉と健康について
お話させていただきます。ご参考までにお読みください。
■誤解だらけの食肉知識■ 健康食品ブームの中で、酸性食品は健康を損なうとか、高血圧になるとか、
アルカリ性食品はからだによいと思いこんでいる人がいます。肉は酸性食品だから
からだに悪いというのが、その典型です。これは全く根拠がなく、現代医学から
みたら、素人の考えた俗説です。人間のからだは、いろいろな食品を摂ったとしても、
常に弱アルカリ性に保たれるようになっており、酸性食品を摂り過ぎたり、体内に
酸性物質ができたとしても、腎臓では尿として排せつ、血液では予備アルカリが
働いて酸を中和、肺からは炭酸ガスの形で体外に出すなど調節機能が保たれて
います。同じように「食肉は直腸がんになる」など憶測で言い、「だから菜食がよい」
と言う人もいます。これこそ、危険な単品主義を招き、老人の活性化、長寿を
疎外しかねないと言われています。
| ■コレステロールに対する誤解■ |
| コレステロールに対する認識がまちがっている人が多いようです。コレステロールは 細胞膜の、主要な成分の一つで、すべての組織に含まれており、たんばく質や 糖質とともに、生命維持に欠かせない栄養分です。とくに @腸管からの脂肪の吸収になくてはならない胆汁酸をつくる AビタミンDを体内で合成する時に役立つB性ホルモンの合成 C副腎皮質ホルモンの材料D細菌に対する抵抗力の付与E生き生き とした若さの維持…など非常に重要な役割を果たしているのです。 外部からの異物の侵入をチェックしたり、細胞に損傷ができたりすると、 コレステロールが増えて補修もします。コレステロールが不足すると 免疫力が低下、ガンの発生に結びつくとも考えられています。 コレステロール値は、あまり高過ぎると確かに動脈硬化−心筋梗塞 にも結びつきますが、低過ぎる害を忘れてはなりません。調査でも、 高コレステロールの人の方が死亡率が低い傾向がみられ 、逆に低い人は肺炎で死亡する確立が高くなっているといわれます。 高齢者の低栄養の場合、免疫機能の維持を果たすのは血清たんぱく質 やアルプミンよりも総コレステロールがより深く関係する、と言われて います。また、コレステロールが低いとガンによる死亡率が高くなる とも言われています。お年寄りのコレステロール値は240〜250mgまでが 許容範囲と言われています。 |
| ■高齢者もお肉を食べましょう■ |
| 高齢者のたんばく質所要量は成人と同じ体重1kgあたり1.14gです。 しかし、「お年寄りは肉をあまり食べてはいけない」という誤解があります。 とくに、高齢者の場合は肉をまったく食べる習慣がなかった時ぺに育って来ていますから、 実際の摂取量も非常に少なくなっています。しかし良質たんばく資源としての 食肉の摂取量が少ないと、脳卒中になりやすいとか、抵抗力が弱くなり、風邪を ひきやすくなり、究極の老人病ともいわれる肺炎になる確立も高くなります。 東京都老人ホームの追跡調査でも、亡くなる順は肉を食べない人、次に牛乳、 それから魚の食べ方の少ない人の順だといいます。健康面からも高齢者も 1日50g〜70gの食肉を摂る事が理想的だと言われています。 |
| ■お肉と鉄分■ |
| 女性に多いのが鉄欠乏性貧血です。月経による鉄喪失や妊娠による鉄需要の 増大が原因です。月経時には鉄分にして20mgが失われるといいます。しかし、 鉄は生体内で合成できないので、ロから食物として摂取しなければなりません。 食物鉄にはヘム鉄と非ヘム鉄があり、野菜、穀類、海草は非ヘム鉄、逆に 食肉類の鉄の4割はヘム鉄。非ヘム鉄の腸管吸収率はわずか5%と非常に悪く 逆にヘム鉄は25%とずっと高くなっています。ですから、野菜などを摂る時は 食肉と合わせて摂れば、野菜からの鉄分の吸収が、ずっと良くなります。 |
| ■良質たんぱく質と脳卒中■ |
| かつては死亡原因の第1位を占めていた脳卒中も減って来ました。 これと動物性たんぱく質の摂取量が増えて来たことと深い関係が あります。生まれて間もなく高血圧になり脳卒中でほとんどが死亡 するラットを使い、様々なエサを与えて実験。その結果、普通の エサだと83%が脳卒中で倒れ、さらに1%食塩水を飲ませると、短期間 に100%脳卒中になりました。逆に、たんばく質を大量にエサに入れて 与えたところ、食塩を与えても10%しか脳卒中を起こしませんでした。 脳卒中はコレステロールの摂りすぎによって起こるのではなく、むしろ たんぱく質不足と塩分の摂り過ぎが関係しているといえます。 |
| ■高たんぱく質と塩分■ |
| 日本人の塩分摂取量は、この20年間に1日当たり約10g減少しています。 逆に動物性たんばく質は約2倍となっており動物性たんばく質の摂取エネ ルギーをトータルエネルギーで割った比率はは年々高まっています。 このことからトータルエネルギー中の動物性たんばく質の割合が増すにつれ 食塩摂取量は減少するといぅ関係が読みとれます。 ネズミを使い高たんばく食と低たんばく食を与えたところ、低たんばく食だと 日時がたつにつれ水から食塩水へと移行、一方、高たんばく食だと水しか飲ま ないことが明らかになっています。しかも、高血圧ネズミも高たんばく質によ り薄い食塩水から普通の水も飲み出すようになり、高たんはく食にするほど 食塩のトータル摂取量が少なくなる事が立証されています。 |